障がい児の福祉【保育士サポートサイト】

障害の捉え方

「障害児」と「健常児」とは別個の存在があるわけではありません。

 

たとえば、知的障害児は、発達がゆっくりしているのが一般的で、
同年代の子どもの集団の中では、発達の遅れが目立ちます。

 

ですが、私たちは一人ひとりの知的な能力には違いがあります。

 

その能力が生活年齢に沿った社会生活を送る際に、
平均よりも著しく不利な状態にあると「障害がある」と定義されます。

 

しかし、障害がある児童を「障害児」としてひとくくりにするのではなく、
一人の障害を持つ子どもがいたとしたら、
その子どもがどんな心身の状況のために、どのようなことをするのができないのか、
その活動を妨げている要因にはどのようなことがあるのかなどを考え、
子どもを理解する事が大切です。

 

そして、子どもが障害を持っている事を否定的に捉えるのではなく、
障害と言う特性を持ちながらも、すべての可能性に秘めた存在である事を
忘れずに保育し、養育していくことが重要です。

 

2001年、WHO(世界保健機構)が、ICF(International Classification of Functioning,
Disability and Health)を採択しました。

 

このICFは、障害を特別な状態ではなく、
妊娠や高齢、ストレスによる身体の変調などを含む活動への影響という視点で捉え、
普遍的な生活機能とのかかわりの中にあるものとしています。

 

そしてICFは、障害を一つの特性と捉え、「健康状態」はヒトの活動に大きく影響しますが、
障害をもちつつ健康である事は当然可能であり、
障害があってもなくても、人はいつでも発達し続けることができる
という理念にたっています。

環境因子と障害

たとえば、環境因子には、さまざまなバリア(障壁)が関係します。

 

バリア(障壁)とは、段差や階段など色々あります。

 

このバリアを取り除くことも大切ですが、
障害という状況に差別や偏見の目を向ける「心理的なバリア」も取り除かなければなりません。

 

物理的バリアや心理的バリアは常に関連しあっていますが、
バリアを取り除くことにより、「心身機能や身体構造」が、
自力歩行が不可能な状態であっても、「活動や参加」には影響しません。